前回からのつづき
3,000万円の損失という大失態をやらかすも上司に救われ、15億円の大口契約という挽回のチャンスが訪れます。契約締結に向けて順調に進んでいた最後の大詰めでまさかの白紙。そしてその衝撃の理由とは!?真実を知った後に何が訪れる?
前回の記事は>>>まさかの3,000万円損失でついに会社をクビ!?
こんにちは♪
価値観リフレーム心理カウンセラー
ボクの体験にご興味を持っていただきましてありがとうございます。
どんな人なのかを知っていただく手がかりとして、詳しいプロフィールを書くことにしました。
特に心理カウンセリングをご検討いただいている方には、少しでも何か感じとっていただいて参考にしていただければと思っております。
引き続きまだ何も出ませんがごゆっくりどうぞ。
チャンス到来!
このころになると会社自体の業績も伸び悩んでおり、次第に右肩下がりになり始めていました。
会社に大きな損失を与えてしまったので、何とか挽回したい、何より上司に恩返しをしたい、そして罪悪感を払拭したい、という気持ちが強く働いていました。
そんなとき、長年担当しているクライアントが全面的な業務提携の意向を示してくれたのです。クライアントは名の知れた企業の子会社で、この提携は親会社に関わる仕事全てを引き受けることを意味していました。
千載一遇の棚ぼた
長年仕事をしていてこんな大口案件は初めてです。
ですが嬉しさが実感できたのって、しばらくたった後でした。自分がいつも提案していたわけですが、実際に通るとは思っていなかったんで、最初は現実味薄かったんですね。
しかも、営業現場レベルでの協議から始まったのですが、ことはすんなり運んでしまったので余計にそうだったのかもしれません。
クライアントでは早々に経営陣にまで話が上がったので、上司と一緒に話を進めることにしました。
上司もクライアントに合わせて早々に社内調整をし、社長にも内々に了承をもらって話を進め、そしてついに最終合意まで取り付けてしまいました。
小さな世界のステレオタイプ
罪悪感が晴れていく気がしました。
これでやっと認められる!
この頃のボクは当たり前のように、
売上がないと、仕事ができないと、価値はないと思い込んでいました。
1日の大半を会社で過すわけですが、他のことをおざなりにして仕事に費やすようになればなるほど、
会社での評価が自分の価値の大部分だと、勘違いしていきます。
3,000万円の損失を出してしまった自分。
会社側からみれば、お荷物同然の自分。
会社人として失格の自分。
なんとか会社人としての価値を取り戻したい!
と思うようになっていました。
やがて、自分の価値は会社人としての価値と同じになり、
会社人失格=人間失格
とまでになります。
汚名返上!?
そこにきて、
年額にして15億円の契約。
業績回復には有り余る額です。
それが少なくとも向こう何年かは毎年約束される。
上司と共に祝杯をあげました。
充実した会社ライフの復活です。
これで上司も役員復帰どころか躍進できる。ボクは恩返しができたことが嬉しかったのです。
そして、自分の価値を証明できた気でいました。
自分は15億円の価値があるんだってね。
外されるハシゴ
提携に至るまでの大きな壁をいくつも超え、先行してクライアントとプロジェクトチームが立ち上がりました。後は細部を調整していくだけ。
そんな契約締結を目前にして、クライアントの担当役員から上司にお呼び出しが入りました。
まさかの白紙です
「残念です・・・」
その意味がわからず上司と顔を見合わせました。
その場でわかったことは、クライアントに自社のナンバー2の役員から断りの連絡が入ったというのことでした。
慌てて飛んで帰って上司が確認すると・・・
初期の投資額がそれなりにかかるうえに、新たな銀行融資を組んで借り入れを増やすことへの疑念が役員会で上がり、意見が割れた末に急転。業務提携を白紙に戻す経営判断をするに至ったということでした。
理由を聞いたはずなのに依然と疑問だけが繰り返されます。
聞いた理由を納得できない!
なんか説得されているようで、心がはまったく受け入れない。
でも・・・
呑み込むしかありません。
判明した真実
上司も当然納得いかなかったのでしょう。独自にいろいろ調べていました。
そしてついに、他の役員や銀行からの話をすりあわせて、ようやくわかったのです。
苦渋の断念という経営判断
まぁそれは建前で。
真相は、ナンバー2の役員の画策によるものでした。
今回の提携による上司の役員復帰と出世を恐れたナンバー2の役員が、保身のために提携を阻んだということでした。
つまるところ
いわゆる社内の派閥争いです。
社長もナンバー2の役員の影響力を無視できなかったというところ。
ドラマのようなことは実際に起こるものなんですよ。このとき身をもって知りました。
保身のために業績低迷さえいとわない。
本末転倒・・・
ただ、並々ならぬ思いを込めていたんですよ。もともと努力嫌いな人間が。
会社って何なんだ!?
会社員ってなんだ!?
何のために仕事しているんだ!?
このことがあってから、人生についてアレコレと考え込むようになりました。
努力や結果と自分の価値は無縁と知る
個人の保身のために、努力はもとより結果さえ左右される。
そんなことに自分の価値を図っていた・・・
自分がバカバカしくなりました。
努力や結果に自分の価値は、なんの関係もないと知りました。
ただ、クライアントには現場からボトムアップしてもらった案件だったので。クライアントの担当者や上席に申し訳なくて泣きました・・・。
さすがに上司もかなり凹んでいました。
でも、もうどうすることもできません。
そして以後、
仕事に関することでは、美味しいビールが飲めなくなりました・・・。
このつづきは>>>「亡くなったのよ」に唖然!となった話
この記事は「プロフィール詳細まとめ」の3番目です。
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